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報告書が伝える原発事故…理由は隠された? [にゅーす]



既にこのニュースは、誰もが知っていて今さら…取り上げることでもないのかもしれない。

このときの事故調(民間)というのが、
東京電力が2012/08/06に公開した福島第1原発事故直後からの社内テレビ会議の録画映像などの情報から得たものを元に報告書作成が行われたのかどうかは、わからない。
この映像には、一部の音声も残されていてその現場の生々しい様子が克明に記録されていたような様子もあるという。

しかし…ようやく重い腰を上げて映像が公開されたわけですが、事故の原因を究明する上でも貴重な映像といものであるのに…、部分的な公開というのには、東電が理由にあげるプラーベート的な問題もあるのでしょう。
もちろん、建前上のことですが…
恐らくそこには、多くの真実が記録されたんだろうと思います。


 映像の主なやりとりは〈1〉1、3号機の水素爆発〈2〉原子炉への海水注入〈3〉作業員の撤退〈4〉昨年3月15日の菅前首相の本店来訪〈5〉圧力を下げ、注水するための2号機の主蒸気逃がし弁の操作――など。

 3号機の水素爆発直後(同14日)に吉田昌郎・福島第一原発所長(当時)が「本店、本店、大変、大変です。爆発が今起こりました」と緊迫した様子で呼び掛け、本店側が関係機関に次々と電話で報告する様子が映っていた。本店を来訪した菅前首相は、職員の前で2回ほど訓示したが、音声がないため具体的内容は不明。政府の事故調査・検証委員会の最終報告書によると、この時、菅前首相は「日本が潰れるかもしれない時に撤退などあり得ない」と強い口調で述べたという。

 東電はビデオ映像の公開をいったん拒否したが、その後、公開を決め、幹部以外の個人が特定されないよう音声を加工。報道陣に本店内で1か月間視聴させるが、録音や撮影を認めていない。かわりに東電が映像も修整した要約版(約1時間半)を提供した。こうした公開手法にメディアや専門家から、全面公開すべきだとの声が上がっている。(要約版はYOLで)

(2012年8月6日21時18分 読売新聞)[ 詳細記事 ]

2012/08/06、東京電力が公開したビデオ映像には、福島の第一原発と本店などを結ぶテレビ会議の様子がしっかり記録されているのです。

しかし、こうした記録…というのが、ありのまま伝えられることがない…のが非常に残念ですね。
当時の東電社長は引責辞任をしており、新たに社長が変わっても…心機一転…というわけにはいかないようです。

1951/05/01 東電創立 以来、育まれてきた社風に加え、隠蔽体質という負の部分を切り離すことは、やはりできないものなのかもしれません。


東京電力グループ経営理念としているのが、
『エネルギーの最適サービスを通じてゆたかで快適な環境の実現に貢献します』
です…

この経営理念の中には…様々なものを含んでいるのでしょう。
文字上は、現れないものだってあります。


…東電という会社。

これまでの一連の対応やビデオ映像の公開を含めて…、隠すのは何故なのでしょう。


確かに、そこに映っていた真実があるはずです。

嘘をつくことでその嘘を守るため新たな嘘を塗り重ねてしまうのは誰もが経験したことだ…

だからといって…

隠せば隠すほど、信頼を失うことに繋がるのではないでしょうか?

当時の管首相や枝野官房長官の言ってることが正しい ということにもなり、そのあたりの映像編集(映像の一部公開、一部音声削除など)で…対応しようとしたということでしょうか?


東京電力株主代表訴訟の原告団は、次のように映像公開の全面開示を求めています。

東電の映像公開「全面開示を」 株主訴訟の原告側が批判 [朝日新聞デジタル]

本来は、事故調がやっていておかしくないビデオ公開のような気もします。




【2月29日 AFP】財団法人「日本再建イニシアティブ(Rebuild Japan Initiative Foundation、RJIF)」の福島原発事故独立検証委員会(民間事故調)は28日、東京電力(TEPCO)福島第1原子力発電所の事故直後の状況を検証する報告書を野田佳彦(Yoshihiko Noda)首相に提出した。


■「作業員撤退なら東電解体」

 400ページ強の報告書は、史上最悪規模の原発事故をめぐる状況を、福島原発事故独立検証委員会の有識者委員会が独立の立場から検証し、まとめたもので、枝野幸男(Yukio Edano)官房長官(当時)が原発事故の連鎖で東京に壊滅的な被害が及ぶことを懸念していたことも記載されている。




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